2011年03月17日

高橋かをりさん

この度の震災により被災された皆さまに、心よりお見舞い申しあげます。
皆さまの安全と一日も早い復興を心よりお祈り申しあげます。

今日は武蔵野美術大学油絵学科をこの春卒業する高橋かをりさんの紹介をさせていただきます
かをりさんはフレスコ画作品の制作もしています。
若い感性で描かれたフレスコ画の世界は、イタリアの伝統と日本人の繊細な感性が融合した全く新しい世界でした。
是非皆さまにもご覧いただきたくご案内をさせていただきます。
高橋かをり・フレスコ画.jpg.jpg「宿命をへし折る」

高橋かをり 
http://kawori.main.jp/

ところで、かをりさんは横浜駅の弊社(Mariani社)の天井画を見に行っている時に地震に遭ったようです。
かをりさんのブログは地震の直前に書き込まれていました。
無事でいてくれて本当によかった・・・。
下記、高橋かをりさんのフレスコ画についての言葉をご紹介いたします。

フレスコ画について

生の顔料発色に惹かれ、フレスコ画の制作をしています。

ふつう絵具は、顔料+接着剤(油絵なら油、日本画なら膠、水彩ならアラビアゴム)で下地に定着させます。
しかしこの接着剤が混ざることによって、顔料そのものの発色は、だいぶ損なわれてしまいます。

フレスコ画は、塗りたての湿った漆喰壁の上に顔料を直接のせ、
漆喰が乾く過程で生じる石灰の化学変化を利用し、顔料を定着させます。
石灰水が顔料を覆いながら結晶し、顔料はこの結晶の中に閉じ込められて、
永遠の発色を保ち続ける、魔法のような技法なのです。
高橋かをり


posted by sumire at 22:11| フレスコ画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする